BS4Kはどこに向かうのか? 4K・8K政策を振り返る①(9月13日記)


 衛星放送政策に限らず放送政策全般にいえることであるが、過去の政策を検証しないまま、次の政策へと議論を進めてしまうことがあまりに多いと感じる。テクノロジーの進化や視聴者動向の変化が激しいと言ってしまえばそれまでであるが、反省なくして進歩なし、検証なくして未来なし、ではないだろうか。もちろん、政策議論に伴走してきた筆者としても忸怩たる思いがある。

 4Kに関して、検討開始当時どのような未来像が描かれていたのか。事業者はどのような考えを持っていたのか。事業採算性はどのくらい見込めていたのか。現在行われている総務省の衛星放送WGでも、これまでの経緯と事実関係は説明されている。しかし本稿では、当時、筆者が取材して感じていた業界の空気感なども含めて、執筆した論考を引用する形で検証してみたい。